この本について
2024年本屋大賞受賞🎊全国書店員を虜にした最高に主人公!
Amazon紹介ページより
こんな人にオススメ
- 自信が持てない人
- 読んだ後スッキリしたい人
本の概要
2020年、中2の夏休みの始まりに、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。コロナ禍に閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。M-1に挑戦したかと思えば、自身の髪で長期実験に取り組み、市民憲章は暗記して全うする。今日も全力で我が道を突き進む成瀬あかりから、きっと誰もが目を離せない。2023年、最注目の新人が贈る傑作青春小説!
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感想
成瀬…とにかく憧れの存在です…!🔥
他人の目を気にしない成瀬の姿を見て、あぁ、私がなりたかったのは「相手からどう思われるか気にせずに生きられる人」だったなと思い出しました。
相手からの好意や評価を自分の価値とイコールで結びつけてしまうと、相手の態度で一喜一憂することになっちゃいますよね。
好かれたかも、と自信がついたのも束の間、少し失敗しただけでやっぱり嫌われたかも?と怯える毎日…
私がそうだから、成瀬のように一本筋が通っていて自分の信念を信じられる生き方はすごく憧れです。
なにより、そんな成瀬が周りから愛されている姿に勇気をもらいました。
あまりに他人の目を気にせず生きていたら、陰でコソコソ言う人も出るだろうけど(私はそれを見過ごせない🥹)、そんなあなたを愛してくれる人も絶対いるよ、と背中を押してくれるような物語でした。
この小説は連作短編集で、5つのお話がはいっています。
個人的に感情移入してしまったのは〝ぬっきー〟こと大貫かえでちゃんかなぁ…
彼女は、成瀬のことを厄介者だと言ってるけど「本当はああなりたいけどなれない」というもどかしさがそう思わせてるんじゃないかと思います。
成瀬は、そんなぬっきーに対して
『どうも嫌われているらしいのだが、成瀬は大貫が嫌いではないため、遠慮する道理はない。』
とガンガン話しかける。さすが成瀬🤣👍
こういう姿が憧れるんだよな〜
相手が自分のことを嫌っている、なんて全然相手の問題なのにね。なんでこっちが気遣っちゃうんだろ〜?
あとは〝ソーシャルディスタンス〟とか〝密〟とかコロナ禍のキーワードがたくさん出てきて、もはや懐かしい気持ちになりました。
その頃に比べるとかなり自由になりましたよね。もう忘れかけていたけど、こうやって会いたい人に会えるのは全然当たり前じゃないんだった…!と今更ながら思い出しました。
〝三密〟を避けて大切な人とも会えなくなって、これが永遠に終わらないんじゃないかと思ってた当時の私に「どうにかなるよ」と言ってあげたい…
印象に残った名言
どうも嫌われているらしいのだが、成瀬は大貫が嫌いではないため、遠慮する道理はない
成瀬は天下を取りにいく P184
本情報
- 2023/3/17
- 著者:宮島 未奈
- ¥1,760(税込み)
- 208ページページ
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