みなさまお疲れ様です!すだです
「本は最高のつまみ!」をモットーにしている(?)私にぴったりの小説をご紹介します!
この本について
今日も一日よくがんばった自分に、ご褒美の一杯を。
Amazon紹介ページより
酒好きな伯母の秘密を探る姪っ子、将来に悩む日本酒蔵の跡取り娘、自宅での果実酒作りにはまるアラフォー女性……など、
「お酒と女性」をテーマに今をときめく女性作家達が描いた、5つの短編小説集。
こちらでは「お酒と女性」がテーマになっていますが、第二弾の「ほろよい読書 おかわり」では「お酒」に絞られて、男性が主人公のお話もはいっています!その違いも面白いかも
第二弾の紹介ページはこちら
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- 2021年8月5日発売
- 作者:織守きょうや、酒井希久子、額賀澪、原田ひ香、柚木麻子
- 715円(税込み)
- 双葉文庫
- 296ページ
表紙のイラストがほっこり系なのでそんな感じなのかなと読み始めましたが、大当たり🤭💞
物語が終わると同時にふ~!とため息をつきながら本を閉じてニマニマしてしまう、そんなお話が5つ収録されています!
この本を書いた作家さん5人のうち原田ひ香さんしか読んだことがなくて(お恥ずかしながら…😅)ひとりくらい気になる作家さんがいたらいいな、くらいに思っていたのですが、想像以上にぜんぶよかった…😳
こんな人におすすめ!
- お酒がすきな人(この本には、果実酒・日本酒・ビール・カクテルが登場!)
- こころ温まる物語がすきな人
- ひとり晩酌のおともを探している女性(←私です)
感想:どんな話が収録されてるの?
登場するお酒と、登場する女性はこんな感じ!
- 洋酒のスイーツと、クールな叔母に憧れる女の子🧁
- 果実酒と、仕事に明け暮れるひとり暮らしの女性🍓
- 日本酒と、実家の酒造を継ぐべきか悩むひとり娘🍶
- ビールと、夫と食事の価値観にずれを覚える女性🍴
- カクテルと、オンライン飲み会でのバーテンダー男性🥃
どんなキャラかめちゃめちゃ省いてるせいで、私が伝えたい人物像とはかけ離れちゃってるんですが・・・あんまいろいろ書いちゃうとネタバレだし、いくら書いても足りないし・・・という葛藤😂
紹介するために一文にまとめていますが、読み終わると愛おしく思えてくるような個性的なキャラクターばかりでした🥰✨
この中で2つだけ紹介させてください🥺
感想【ネタバレなし】
ショコラと秘密は彼女に香る/織守きょうや
まず、初っ端からお酒ではなく洋酒のスイーツを軸にしたお話でびっくり!!!😳
リキュールボンボンや洋酒が香る手作りスイーツが、たくさん出てくるお話です。
いや確かにほろよいやけど酒やないんかい!一本取られた~~!となりました🤣🤣(使い方あってる?)
主人公のひなきちゃんは、淡い色の繊細なワンピースが似合う、THE・女の子🎀
叔母の登和子さんはモードでクールな雰囲気💍
登和子さんの友だち、さくらさんは上品で可憐な女性🕊️
個人的に、繊細でドレッシーなお洋服を着こなす女性がだいすきなので、ひなきちゃんとさくらさんの雰囲気にずっと胸を打たれていました🤍😮💨
いや素敵~~~~~~~!!!!
シルバニアの中はいったんかぐらい素敵~〜〜〜~~!!!!
と、読みながらニヤニヤしていました(笑)
六歳のときにもらった、白いフリルのついたワンピース。十歳のときにもらった、ひまわり柄のサマードレス。今も大事にしているレースのハンカチや花の刺繍された帽子、小鳥の形のブローチ。
ほろよい読書- p12
肌が白くて、華奢で、カスミソウの花束が似合いそうな、はかなげな風情。
ほろよい読書 – p36
どう想像しても素敵だろッッ・・・・!!!(笑)
また、リキュールボンボンを食べながら昔話をするシーンや、洋酒入り手作りスイーツと紅茶の香りを楽しむシーンは
お酒が、生活を豊かに彩ってくれる存在であることを改めて感じさせてくれます🍷
口にいれると、じゅわっと洋酒と、紅茶の香りもするシロップがしみ出して舌の上に広がった。ほのかにあんずの味もする。さくらさんの言ったとおり、お酒の風味は強めだ。そこにストレートの紅茶を一口飲むと、もう、たまらない。幸せに頬が緩む。
ほろよい読書 – p41
そういえば、お酒が飲めるようになってからちゃんとお酒のスイーツを味わったことなかったかも💭
今度挑戦してみたい~~~~~
定食屋「雑」/原田ひ香
ランチ酒で有名な原田さんですが、ランチ酒の主人公と、この物語の主人公が正反対な性格でびっくり😳笑
いやこのふたり出会ったら絶対仲良くなってないやろとツッコミしつつ、現実的で切ないけれど人との縁をあたたかく描いているのは、さすが原田ひ香さん・・・!😭💕
このお話の、最後の一文
そして、こみあげてくる涙が落ちないように、猛烈なスピードで、ビールと一緒に定食を食べだした。
ほろよい読書 – p240
ここだけ見ると、ビールと一緒に定食を食べている描写は、ごく自然のことに見えると思います。(いやまあなんで泣いてんのって話ではあるけどそこは置いといて!笑)
ランチ酒を読んでいる人なら特に「ああよく見ますね」というシーンじゃないでしょうか。
しかしこの物語では、かなり意味のあるシーンで、思わずじーんと来てしまいました・・・
主人公のこれからを猛烈に応援したくなります
原田ひ香さんのお話は「まじでみんな幸せになってくれ頼む」というものばかりですね(涙)
本は最高のつまみ!
いろんなお酒と、それを囲む人びとのあたたかいお話が詰まった本でした🍺
ぜひ週末にお酒を飲みながら味わってほしいです
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